小渕千絵先生が監修した「APD(聴覚情報処理障害)がわかる本 聞きとる力の高め方」で補聴援助システム「ロジャー」が紹介されています

最近、コラボ案件が多い「みみの相談室 JINO(東京都 荻窪)」さんで教えていただいた本を紹介します。

 

フォナック・ジャパン社との共催セミナーでもおなじみの国際医療福祉大学の小渕千絵先生が2021年に著した「APDがわかる本」 イラストが多用されていて、とても読みやすく、また世間での認知度の低いAPD(聴覚情報処理障がい)について分かりやすく書かれています。

 

このなかで、補聴援助システム「ロジャー」の効用が紹介されています。もちろん製品名である「ロジャー」とは明記はされておらず、「補聴援助システム」「送受信機」といった表記となっています。以下、抜粋です(前後もカットしているので、詳しくは本書をご覧ください)

 

子どものケース/対処例

 

いろいろ調べた末にたどりついたAPDの相談機関で、ようやく対応のしかたが見えてきたのです。相談機関で、聞き取りの改善に有効な補聴援助システムの使い方などを含め、注意点を伺い、改めて(学校の)先生にも事情を話して協力してもらうことにしました。

 

学校でも家でも、「聞き取りやすさ」を考えて接するようになった

からでしょうか。目に見えて、子どもが元気になってきました。

 

学校でできること

 

補聴器は、補聴器本体についたマイクが音を拾って増幅するものなので、周囲の音がすべて大きく聞こえます。これに対し、送受信機は、マイク部分が話し手のそばにあるので、話し手の声を選択的に拾うことができます。離れた位置にいても、送信機をつけた先生の口頭での指示は、目の前で話しているようにはっきり大きく聞こえます。


以下、amazon のレビューも紹介しておきます。

 

【ひと目でわかるイラスト図解】

【難聴とはどう違う? 発達障害との関係は?】

相手の声は聞こえるけれど、なにを言っているか聞きとりにくい。

しかし、聴力検査では異常が認められない――その症状、もしかしたら「APD(聴覚情報処理障害)」かもしれません。

「聞きとりにくい」という症状がもたらす問題は、なかなか理解されません。

知的な発達の遅れや認知症などの影響で言葉が理解できない状態とは違います。

雑音があるところなどで「聞きとりが悪い」だけなのです。

「人の話を聞いていない」「聞いていないフリをする」などと思われることもありますが、わざとではありません。

学校や社会生活でとても苦しい経験をしていても、適切な対応・対処を受けられずにいる人が多くいます。

また、APDの大半は子どもの頃から生じています。

子どもの場合は自分で自分の困りごとに気づきにくいため、周囲の大人の気づきが大切です。

聞きとりにくさは、環境や周囲の人の理解と対応で大きく改善します。

本書では、症状の特徴、原因や背景、支援方法をイラスト図解でわかりやすく紹介。

APDへの理解が深まる一冊です。

 

【内容構成】

第1章 もしかしたらAPD?――症状に気づく

第2章 本当にAPD?――難聴と区別する

第3章 APDの原因と対応の基本

第4章 子どものAPD症状に対処する

第5章 大人のAPD症状に対処する

 

【主なポイント】

*APDとは聞こえるが、聞きとりにくい状態

*APDの症状がある人は日本で120万人!?

*「聞きとりにくさ」は深刻な問題をもたらすことも

*軽度難聴、加齢性難聴との違い

*原因の多くは病気ではなく、本人の特性の影響

*年齢によって対応のしかたは変わる

*周囲の理解と協力が症状を軽くする 

*APDに気づくためのチェックリストとテスト音源を紹介

 

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(あくまでご紹介のリンクのみで、アフリエイトなどは行っていません)

(2023/04/09 執筆)

 

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