大学などの複数の教室間で Zoom などを使って授業を行うケースで、補聴援助システム「ロジャー」を利用する方法

大学の講義などで「ロジャー」を利用する場合、今までは先生に「ロジャータッチスクリーンマイク」を付けていただき、難聴者の受信機に音声を届ける方法が一般的でした。 最近コロナの影響だったり、学生の増加だったりして、先生が講義を行う教室と、学生がそれを聴講する教室が離れていて、Zoomなどを用いるケースも増えています。

 

ロジャーの場合、送信機(マイク)と受信機の利用可能距離は、マイクの機種によっても違いますが、障害物のない直線 15m~25メートルとなりますので、別教室や階の違う教室間では、ロジャーの利用は厳しいです。

 

ここではそういったケースで「ロジャー」を利用していただくケースを二つ紹介します。講義室から別教室の間は Zoom を想定しています。

 

1.別教室で、健聴者 / 難聴者とも個々のPCやタブレットで聴講するケース

 

別教室において、学生さんが個々のPCやタブレットなどで聴講する場合です。デバイスは学校所有でも自己所有でも構いません。

 

ここではロジャーのマイクはタッチスクリーンマイク / セレクト / オンを使います。デバイスの外部出力端子とロジャーをケーブルで接続し、マイクで拾った音声を難聴者が装用するロジャー受信機に届けるといった流れとなります。

 

(注意)

(1)セレクトはBluetooth 機能を持っていますが、デバイスとの接続はケーブルで行います。

(2)デバイスとの接続は、デバイス側の出力端子によって各マイク付属のケーブルだけで可能なケース、市販のアダプターなどが必要なケースがあります。

(3)セレクトでは同梱、オンでは別売のドッキングステーションで接続することも可能です。

 

 

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2.別教室で、健聴者 / 難聴者とも備え付けの大型モニター / スピーカーで聴講するケース

 

別教室において、学生さんが教室に備え付けの大型モニター / スピーカーで聴講する場合です。ロジャーマイクをスピーカーのそばに置いて利用することも可能ですが、ハウリングを起こしたり、他の音声を拾ってしまったりということも考えられます。

 

ここでは「ロジャーマルチメディアハブ」という機種を教室の音響機器に接続し、そこで拾った音声を難聴者が装用するロジャー受信機に届けるといった流れとなります。

 

(注意)

(1)音響機器との接続は、機器側の出力端子によって違います。市販のアダプターなどが必要なケースが多くなります。

(2)音量調節をどうするかなどの問題もありますので、学校のICT ご担当者に相談のうえ、必ず事前の接続テスト、ロジャー受信機による試聴をお勧めします。

 

 

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