PEPNet-Japan オンラインシンポジウム 2022 に参加して ~ 補聴援助システム「ロジャー」の役割を改めて考える ~

本日最終日を迎えた「PEPNet-Japan」のオンラインシンポジウムに参加した感想を。

 

PEPNet-Japan(日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク)は、筑波技術大学の呼びかけにより、2004年に結成された高等教育機関のネットワークです。コロナ以前は年に一回関係者が一堂に集まるシンポジウムが開かれていて、私どもも、ロジャーの案内ブースを出展していました。

 

私自身も2017年@札幌学院大学、2018年@早稲田大学に参加し、全国から集まる大学の支援担当者や難聴学生、支援学生の皆さんと接する機会を得て「ロジャーをもっと広めたい」という思いを強く抱いたきっかけともなりました。

 

2020年からオンライン形式に移行して、今年で3年目。関係者の皆さんは「来年こそはまたリアルで集まりたいですね」と仰っていました。その時は是非「ロジャー」のブースを出して、また皆さんとお会いしたいものです。楽しみにしていましょう。

 


 

今回、オンライン企画を見て、強く感じたのは以下の点です。

 

コロナ禍を経て、聴覚障がい学生支援システムの遠隔情報保障システム(T-TAC Caption / ティータック・キャプション)や遠隔文字通訳システム(CaptiOnline / キャプションライン)など技術の進化は著しいと感じました。最近、皆さんと話す中でもT-TAC、CaptiOnline は話題として出ていました。私自身はまだ不勉強でしたが、今回の企画で詳しく知ることができました。企画のなかで皆さんの発表でも「無線マイク(=ロジャー)との連携」という言葉も出ており、私どもも、そういった新しいシステムとの連携や検証、情報発信も積極的にしていかなければ支援現場での動きで後れをとってしまう、といった危機感と、新たな使命感、期待感を持ちました。

 

司会者の方から「ロジャーシステムを導入されている大学さんも増えているかと思いますが、今あるものをどう活用していけるか、というアイデアを今後も皆さんで共有していけるとよいのかなと思っています」というご紹介もありました。

 

もちろん「ロジャー」本来の役割りである「補聴器 / 人工内耳を装用している難聴の方々のため」というところはしっかりと押さえながら、最近非常にお問合せが多い新たな局面に入った「音声文字化アプリ」「遠隔情報保障システム」との連携などに関する情報発信をしていきたいと思います。より詳しい情報発信にご期待ください。

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