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もっと知りたい「人工内耳 × 補聴援助システム ロジャー」のこと

実はあまり知られていないのですが、人工内耳を装用されている方向けのロジャー受信機があります。

 

なぜあまり知られていないかというと、補聴器は補聴器専門店や眼鏡店が扱っており、同様にロジャーの提案、販売なども行っています。一方、人工内耳に関しては耳鼻科の医師が行う手術がベースとなっており、その先生や病院についている言語聴覚士(ST)の方が提案するのでロジャーの提案に個人差があるというのが現実です。

 

人工内耳装用者も、補聴器装用者と同様に広い場所(教室や講堂)や複数の話者がいる場面(会議やミーティング)では聞こえに不満を感じることがありますので「ロジャー効果」を同様に得ることができます。 

 

人工内耳のメーカーは、アドバンスト・バイオニクス社(フォナック社と同じソノヴァグループです)、コクレア社、メドエル社が知られていますが、ロジャーはいずれのメーカーの人工内耳に適用できる受信機が用意されています。(下図参照) 

ロジャーネックループ

(各社 その他の機種用

ロジャー14

(コクレア社 N6 / N5 用)

ロジャー20

(コクレア社 N7 用)

ロジャー17

(アドバンスト・バイオニクス社

ナイーダCI 用)

ロジャー21

(メドエル社

 SONET / SONET2 用)


 

 

業界の今後の課題として「人工内耳業界と補聴器業界のコラボレーション」が挙げられます。

難聴児、難聴者の方の中には、片耳:補聴器、片耳:人工内耳という方も少なくありません。

ところが「売る側(メーカーや販売店)」は

 補聴器:補聴器メーカー、補聴器販売店、耳鼻科医

 人工内耳:人工内耳メーカー、医療機器販売会社、耳鼻科医、言語聴覚士

といった販路になっており、交わりがありそうでない、というのが現実です。

 

補聴器を売る側は、人工内耳に詳しくなく、逆もまたしかりといった事もあります。

また補聴器メーカーが10社程度、人工内耳メーカが3社あるなかで、補聴器販売店も、耳鼻科医の先生や言語聴覚士の方も、扱う補聴器や人工内耳の得意なメーカーがあったりもします。

 

ロジャーは補聴器メーカー「フォナック」製ですが、何度も説明している通り、国内流通でしているほぼ全ての補聴器 / 人工内耳各社の機種に合わせたロジャー受信機を用意しています。つまり補聴器 / 人工内耳各社を横断する、かなり特殊な位置付けの製品です。

 

ただどうしても、他メーカーの製品のことは分からなかったりすることもあります。またフォナック社の補聴器を扱っている販売店全てがロジャーに詳しいかというと、そうではないケースも多いです。

 

もちろんお客さまがお困りの案件に関しては、例えば人工内耳メーカーとロジャーの製造元であるフォナック社(ソノヴァ・ジャパン社)が情報を共有して解決にあたる、といった事もしていますが、トラブルやメンテナンスの事例が系統的に積み重ねられていて、情報が開示できているかというと、まだまだ足りないのではと感じます。

 

どのメーカーの補聴器にも、どのメーカーの人工内耳にも、もちろんロジャーにも詳しく、かつ情報発信ができるスーパーな人材は、日本広しといえども、なかなかいらっしゃらないと思います。

(ちなみに私は、ロジャーに関しての情報は蓄積していますが、その他の分野は勉強中です(苦笑)

 

だからこそ、メーカー横断的なミーティングなどを行うといった取組みができるようにして、難聴でお困りの方や、そのご家族の方に有用な情報を発信していける土台を築いていきたいと思います。

 

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