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補聴援助システム「ロジャー」とは?

ロジャーは、いろいろなサイトで紹介されていますが、筆者が

 「ロジャーを何もご存じない方」

に説明する時の内容です。

 

補聴器 / 人工内耳だけで、すべて聴こえるわけではありません

 

(1)健聴者は「難聴者は補聴器 / 人工内耳を付けていれば(健聴者と同じように)聴こえる」と思っていらっしゃる方が多いと思いますが、そうではありません。

 

(2)補聴器 / 人工内耳でよく聴こえる距離というのは、約3メートルと言われています。それ以上離れた場所になると聴こえにくくなる場合があります。また方向や周囲の雑音によっても変わってきます。

 

教育現場や企業での「聴こえ」をバージョンアップします

 

(3)例えば大学の大きな教室を想像してください。補聴器 / 人工内耳は、離れた教壇で講義をされる先生の声よりも、近くの友だちの声をよく拾ってしまうのです。

 

(4)そこでロジャーの登場です。先生には送信機「ロジャー タッチスクリーンマイク」、難聴学生には自分の補聴器に合った「ロジャー受信機」を付けていただく事で、送信機で拾った先生の声を、受信機経由で難聴者の耳にダイレクトに届けることができるのです。

 

ほぼ全てのメーカーの補聴器 / 人工内耳に対応します

 

(5)ロジャーの受信機は国内で流通するほとんどの補聴器/人工内耳に使うことができます。同じ製造元であるフォナック製の補聴器、同じSONOVAグループのアドバンスト・バイオニクス社製の人工内耳はもちろん、他メーカーの補聴器や人工内耳でもそれぞれに合ったアタッチメントが用意されています。

 

繋がる受信機の台数は無制限

 

(6)またロジャーの送信機と受信機の関係は「1対多」となります。つまり上の大学の講義の例でいえば、一人の先生が使うロジャー送信機で、複数の難聴学生の異なるロジャー受信機に声を届けることができるのです。

 

教室、屋外授業、企業、プライベートなどさまざまなシチュエーションで使える送信機のバリエーション

 

(7)また送信機はいろいろなシチュエーションで使えるような機種が用意されています。大学の講義などで重宝されている「ロジャー タッチスクリーンマイク」や、企業のグループミーティングや会議などで有効な「ロジャー セレクト」や、2022年新製品の「ロジャーオン」どです。もちろんそれぞれの機種には複数の機能が備わっていますので、講義や会議だけでなくプライベート(レストラン / 居酒屋 / 音楽鑑賞)も含めた、さまざまなシチュエーションで使っていただく事ができるのです。

 

(2021/09/07 執筆 / 2022/08/12 妥当性確認)

 

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